変形性膝関節症(関節可動域評価)
こんにちは、Adettoの森です。
今回のテーマは「関節可動域評価」です。
1、患側の膝関節屈曲・伸展可動域だけではなく、
反体側の膝関節可動域、両側の股関節、脚関節、肩関節の
可動域を測定する。
2、関節可動域の終末抵抗感は、その制限因子を推測する上で
重要な情報をもたらします。
3、膝関節の主運動は屈曲・伸展であるが、同時に副運動として
前後の並進運動と水平面での回旋運動が起きます。
副運動を触診することで、確かめることが重要となります。
特に重度の変形性膝関節症では副運動が生じないために
可動域制限をきたしていることがあります。
4、関節可動域制限が何度起こっているかということよりも、
なぜ関節可動域制限が起こっているのかという原因を
追究することが重要となります。
5、膝関節伸展制限は、歩行時に重篤な運動学・運動力学的問題を
引き起こす要因になります。
わずかな膝関節伸展制限も正しく評価し、膝関節屈曲にも関与する
筋群の筋緊張亢進、脛骨と大腿骨の水平面alignment異常、
半月板や関節包などの関節構成体の問題なのか、という原因を
絞り込んでいきます。