変形性膝関節症(膝関節の触診)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の膝関節の触診」です。

1、膝関節弛緩性テスト

変形性膝関節症では関節弛緩性が認められます。

評価では前後および内外反の動揺性を確認します。前後の弛緩性は

ラックマンテスト、内外反動揺性は内反・外反ストレステストを行います。

2、膝蓋骨化同棲と膝蓋跳躍

徒手で膝蓋骨の可動性を調べると同時に、膝関節水症の有無を確認します。

膝関節水症が存在すると、関節原性抑制によって大腿四頭筋低下や萎縮を

引き起こすので、関節穿刺を行います。

3、圧痛

大腿骨顆部と脛骨上関節面の外側縁は膝関節屈曲位で触診可能です。

触診によって骨棘形成や圧痛部位の場所を評価します。また、大腿骨顆部関節面は

膝関節屈曲位で触診可能であるため、圧痛は関節軟骨の変性や摩耗を反映している可能性が高く、

圧痛部位から関節軟骨病変部位を推測します。

4、膝関節運動時痛

近年の研究で、変形性膝関節症の多くは半月板の変性断裂を伴うと報告されています。

したがって変形性膝関節症疾患患者が訴える疼痛には、半月板由来の疼痛が関与していることは

否定できません。

膝関節運動は半月板の運動を伴うため、膝関節運動から半月板変性断裂の有無を推測します。

膝関節伸展運動時の膝前方の疼痛の訴えは、半月板前方部分の変性断裂を、屈曲運動時の膝窩の

疼痛の訴えは、半月板後方部分の変性断裂を疑います。