変形性膝関節症(原因編)

こんにちは、Adettoの森です。

約5カ月ぶりの更新となってしまいました。

今回は「変形性膝関節の症の原因」について記載していきます。

原因

変形性膝関節症は、大腿骨頭と寛骨臼の関節面の適合が一致しなければ関節運動や荷重は

膝関節への負荷となり、関節内に炎症性サイトカインが出現して炎症が起きます。

滑膜細胞などからタンパク質分解酵素(MMP)やアグリカナーゼが分泌され、硝子軟骨の細胞外器質が

分解されます。

このような過程が長期間にわたって繰り返されると、硝子軟骨の粘弾性失われ、荷重などの物理的刺激に

対する抵抗性は著しく低下します。このような状態に陥った関節軟骨に関節運動や荷重が加わると、硝子軟骨の摩耗・

亀裂やアポトーシスによる軟骨細胞の消失などが起こり、関節烈隙の狭小化をきたします。

関節面の適合不一致はさらに悪化し、病態が進行していきます。軟骨下には荷重負荷の圧縮力により

像牙状硬化します。荷重部に一致して嚢胞状の骨破壊が起こり、骨嚢胞が出現します。

関節を安定化させる修復機転として非荷重部に骨増殖性変化が起こり、骨棘が形成されます。

これが膝の痛みとなり、荷重や運動時に痛みが伴います。