変形性膝関節症(大腿脛骨関節の構成体編)
こんにちは、
Adettoの森です。
今回は、大腿脛骨関節の構成体について記載したいと思います。
大腿骨顆部は側面からみると外顆は楕円型に近く、内顆は円形に近い形をしています。
下面からみると、内顆より外顆の方が前後方向に長く、幅も広くなっています。
関節面は関節軟骨で覆われています。
脛骨顆部は中央の顆間隆起に境される2面の屋根状を呈し、外顆は凸型で隆起し
丸みを帯びています。内顆は凹型に陥凹しています。内顆と外顆の関節面は関節軟骨で
覆われています。
半月板は、脛骨顆部平面上に乗る球状の大腿骨顆部を安定させるため、ボールを平面上に
固定させる受け皿として機能しています。また、膝への圧縮応力を分散させる機能や
滑液を関節内に拡散させる機能もしております。
内側半月板(MM)はC型で大きく、外側半月板(LM)はO型で小さく、どちらも外側3分の1に
血行があります。
側副靭帯は、膝屈曲時に弛緩し伸展時に緊張して抑制します。
内側側副靭帯は、大腿骨内顆と脛骨内顆を結び、浅層と深層からなります。
深層は関節包や内側半月板にも付着します。膝の外反を制御します。
外側側副靭帯は大腿骨外顆と腓骨頭を結び、膝の内反を制御します。
十字靭帯は、前十字靭帯(ACL)、は大腿骨外顆後方と脛骨外顆前方を結び、
脛骨の前方動揺を制御します。
後十字靭帯(PCL)は、大腿骨内顆前方と脛骨外顆後方を結び、脛骨の後方移動を
制御します。
十字靭帯は交差しているため、下腿の回旋を制御します。
膝外反制御にも作用します。
腸脛靭帯は、上前腸骨棘・腸骨稜・大腿筋膜張筋停止部から起こり、腸骨ジョルディ(カーディ)結節に
付着する靭帯状の強靭な筋膜で、膝内反を制御します。
次回は大腿脛骨関節の運動について記載してきます。