高齢者に多い、頭位変換性めまい

頭位変換性めまい「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」
この状態
〇内耳の構造と機能
内耳は、音を感知する役割を持つ蝸牛と、平衡感覚を
〇BPPVのメカニズム
BPPVは、主に内耳の耳石の問題に起因します。耳石器にある耳
〇症状
BPPVの主な症状には、以下のようなものがあります:
1. 回転性めまい: 特定の頭の位置をとった際に、回転するような感覚を伴うめまいが
2. 持続時間: 一般的には数秒から数十秒間持続しますが、長い場合でも数分以内
3. 誘因: 頭の位置を急に変える(寝返りを打つ、床から立ち上がるなど)こ
4. 吐き気やバランスの喪失: 基本的に良性ですが、めまいの症状が強い場合には吐き気やふらつ
〇診断
BPPVの診断は、医歴の確認と身体検査に基づいて行われます。
〇治療
エプリー法
1. 頭の回転: めまいを感じる側の耳を床に向けた状態で仰向けになります
2. 位置の固定: その状態で約30秒間待ち、めまいが収まるのを待ちます。
3. 頭の動かし方: 次に、頭を90度反対側に回し、患者の顔が上を向く位置にします
4. 体の回転: さらに、体をそのまま回転させ、患者が横向きの状態になります。
5. 起き上がる: 最後に、患者はゆっくりと座る姿勢に戻ります。
これらの動作を行うことで、耳石が内耳の正しい位置に戻ることを
効果と注意点
エプリー法は多くの場合、数回で効果が見られますが、個人
〇ブラントダロフ法(Brent-Daroff法)
1. 初期姿勢: 患者は仰向けに寝転がります。
2. 頭の回転: 特定の方向に頭を回転させます。
3. 首の位置変更: 頭を保持したまま、体を一方の側に傾ける。
4. 元の位置に戻す: 最後に元の仰向けの位置に戻します。
〇効果
この運動療法は、内耳にある平衡感覚を司る器官に働きかけ、めま
〇注意点
すべての方に適しているわけではないため、事前に専門家に評価を受ける
ブラントダロフ法は比較的易しく実施できるため、患者自身が行う
〇予防と生活改善
BPPVの再発を防ぐための生活改善
1. 動作の際に注意する: 頭を急に動かさない、特に寝返りや立ち上がりの際はゆっくり行動
2. 環境を整える: 暗い場所や不安定な場所では注意を払い、転倒を防ぐために周囲を
3. 定期的な運動: バランスや筋力を向上させるために、定期的な運動を取り入れるこ
頭位変換性めまい症(BPPV)は、特定の頭の位置変化によって